「ジャンプ+」読切『腐女子除霊師オサム』がバズる!作者ゲタバ子の正体や連載可能性は?
7月5日に掲載された「少年ジャンプ+」の読切漫画『腐女子除霊師オサム』をご存知でしょうか?作者のゲタバ子先生は無名の新人であるにもかかわらず、ツイッターのトレンドをものすごいスピードで席巻した”例の漫画”です。
これには、あまりに漫画のクオリティが高いため「新人ではないのでは?」という憶測も飛び交っています。しかし、作者名の「ゲタバ子」を検索してみても情報は一切出ず。謎が謎を呼んでいる状態です。
そこでこの記事では、ゲタバ子先生の正体を予想。さらに『腐女子除霊師オサム』連載の可能性などについて解説します。
月曜朝に『腐女子除霊師オサム』が突如トレンドを席巻!
7月5日(月)の朝に、ツイッタートレンドに『腐女子除霊師オサム』という文字が。これを見て「?」となった方は多いのではないでしょうか?
さらに、「バンヒス」「ヒスバン」「ゲタバ子」と、見慣れない単語がトレンド入り。じつはこのどれもが、「ジャンプ+」の読切漫画『腐女子除霊師オサム』の関連ワードなのです。
じつにトレンド上位6ワード中4ワードが『腐女子除霊師オサム』関連。あまりの瞬間風速にあっという間に話題の漫画となりました。
『腐女子除霊師オサム』は腐女子が除霊をする漫画
『腐女子除霊師オサム』とは、女子高生除霊師のオサムが同級生の部屋に居ついた霊を除霊するという物語。一見普通の設定ですが、主人公のオサムは腐女子。しかも霊も同じく元腐女子なのです。
さらに除霊方法は「腐女子同士のカップリング論をとことんぶつけ合う」という異色のパワータイプ。最後には霊もすっきりして成仏するという、最初から最後までツッコミどころしかないような設定となっています。
推しのカップリングという題材もバズる要因に
『腐女子除霊師オサム』がバズった原因の一つに「カップリング」を扱っていたことがあります。作中でもそうですが、カップリングは人によって意見が大きく分かれる要素。トレンドの「バンヒス」「ヒスバン」からも分かるように、多くの論議を呼びました。
「論議される」コンテンツは、SNSでバズりやすい傾向にあります。WEBコンテンツはさらに拡散されやすいため、これらの相乗効果でバズを生んだと言えるかもしれません。
作者・ゲタバ子の正体は?明らかに新人ではないと憶測が飛ぶ
ところで『腐女子除霊師オサム』の作者・ゲタバ子先生とは何者なのでしょう?
通常であれば読切作品のため、新人であると考えられるのですが、あまりに完成度が高いため、「明らかに新人ではない」という声が多いのです。
そこでここでは、ゲタバ子先生は本当に新人なのか?それともベテラン漫画家の別名義なのか、SNS上の反応を元に考察したいと思います。
ゲタバ子先生の正体は今のところ「不明」
まず結論から言うと、ゲタバ子先生の正体は現時点では「不明」です。
SNS上では作風や絵柄の似ている点や、特徴的な名前からさまざまな憶測が飛んでいますが、それを裏付ける決定的な要素がありません。
今後、連載化や別作品などで登場すれば、もしかしたら追加情報が得られるかもしれません。『腐女子除霊師オサム』がバズったことから、再度登場する可能性は高いと思われます。今後の活動に注目しましょう!
ゲタバ子先生は検索しても情報が一切無い
ゲタバ子先生が新人である可能性はどうでしょう?これについても現時点では「不明」です。
というのも、「ゲタバ子」のワードをあらゆる場所で検索しても一切ヒットしないため。SNSや投稿サイトからスカウトされていれば、pixivやツイッターなどのアカウントがひっかかりますが、これらも存在しないようです。
登場と同時に読者を一気につかみ、しかも正体不明。あまりにも話題性がありすぎるので、これらもプロモーションの一貫なのかもしれません。
「ゲタバ子=足袋はなお?」絵柄や共通点があると話題に
SNS上で有力な説が「ゲタバ子=足袋はなお」説です。
足袋はなお先生とは、「少年ジャンプ+」で連載していた作品『とけだせ!みぞれちゃん』や、読切作品『佐本家のニケ』の作者です。
絵柄やストーリー、キャラなど、多くの点で「似ている」と感じる読者が多かったようです。
また、ゲタバ子(下駄箱)と足袋はなお(足袋、鼻緒)という履物繋がりで共通点があると考えた読者も多く見られました。
しかし違和感を覚える読者もいるようで、もし連載化すれば「ゲタバ子=足袋はなお」説の答え合わせが話題になりそうです。
『腐女子除霊師オサム』の連載化はありうる?
もう一つ気になる点が、『腐女子除霊師オサム』の連載化です。
結論から言うと、連載はほぼ確実に「ある」と考えられます。
その理由は2つ。
一つは、「少年ジャンプ+」では実際に読切でバズって連載化されたケースがあること。
もう一つは、読切には連載への試金石的な役割もあることです。ここでは連載化の可能性が高い理由について、2つの視点から解説します。
「ジャンプ+」には読切でバズって連載化する流れがある
「少年ジャンプ+」で連載中の『歯医者さん、あタってます!』という作品を知っているでしょうか?この作品も元は読切で、SNS上でバズったことをきっかけに連載化しました。
このときの閲覧数は15時間で100万回以上!連載化した今も「少年ジャンプ+」の人気漫画として愛されています。
そして、『腐女子除霊師オサム』の閲覧数も42時間で100万回を突破しています。
『歯医者さん、あタってます!』の例から考えれば、『腐女子除霊師オサム』の連載化はほぼ確実ではないでしょうか。
今回の読切は連載を見越した「調査」の可能性も高い
「ジャンプ」編集部の運営するブログ「ジャンプの漫画学校」にこのような一文があります。
雑誌に掲載される漫画は、いきなり連載になることは少なく、読切で作家さんの力を試して積んで連載に繋げることが、多くの編集部のやり方だと思います。そしてこれは「週刊少年ジャンプ」に限った話ですが、読切で人気を取った作品はすぐ連載に繋がる傾向があります。「読者の人気が高かった」→「もっと読みたいというリクエストに応える」→「だから連載作品とする」という理屈ですね。
引用元:ジャンプの漫画学校講義録④読切の目的と、読者を満たすテクニック (ジャンプの漫画学校)
つまり、連載を考えていても、あえて読切として発表して反応を見るということです。今回の『腐女子除霊師オサム』も、連載を見越した上での読切発表の可能性は高いと考えられます。
2021年上半期だけで約180本の読切を掲載している「ジャンプ+」
じつは「少年ジャンプ+」は読切に力を入れている媒体です。2021年だけ見ても、1月から6月末までで約180本の読切作品が掲載されています。
じつに1日1本に近いペースで掲載されているのですから、これには驚きです。
これだけ頻繁に更新していれば、読者は毎日「少年ジャンプ+」をチェックしてみようという気にもなりますし、その中に面白い作品があれば期待値も上がり、リピート率も上がると考えられます。
そしてもう一つ、読切は新規ユーザーの入口の役割もあります。読切は一話で完結しているため、「前情報無しで楽しめる」作品。そこから別作品を読む可能性もありますし、読んだ読切が連載化されれば、新規ユーザーになる可能性はさらに上がるでしょう。
漫画のトレンドを知るなら「ジャンプ+」の読切チェックはマスト!
『腐女子除霊師オサム』や『歯医者さん、あタってます!』など、「少年ジャンプ+」の読切コーナーはSNSでバズるほどの面白い漫画が突如現れる場です。そして、連載化すれば『SPY×FAMILY』や『怪獣8号』のような人気作になることも十分考えられます。
つまり、「ジャンプ+」の読切コーナーは未来のヒット作が生まれる場ということ。常にチェックしておくことで、将来のトレンドを知ることもできるかもしれません。
ますます存在感を増す「ジャンプ+」。これをきっかけに読切から「ジャンプ+」の読者になるのもアリかもしれませんね。