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次のブームは『SPY×FAMILY』?書店で『呪術廻戦』16巻と『SPY×FAMILY』7巻が並ぶ

6月4日、ついに発売された『呪術廻戦』16巻!書店で平置きされているのを見た方も多いと思います。

ふと『呪術廻戦』の横に目をやると、そこには『SPY×FAMILY』の7巻も平置きされている姿が。しかも『呪術廻戦』に負けないくらいのスペースで。

じつは今『SPY×FAMILY』が急速に人気を増してきています。しかも「ある点」においてはすでに「呪術超え」を果たしているのです。

恐らく近いうちにブームとなるであろう『SPY×FAMILY』。この記事では、今からバッチリ履修しておくべき「スゴイ」ポイントや、アニメ化の可能性について解説します。

『呪術廻戦』16巻に負けない勢いで並ぶ『SPY×FAMILY』7巻

『呪術廻戦』16巻や『ONE PIECE』99巻の発売日に『SPY×FAMILY』7巻も発売!

なんと全国の書店がここぞとばかりに宣伝しています。

『呪術廻戦』や『ONE PIECE』と同じくらいの場所を使って陳列。それだけ売れると見込まれているのでしょう。

https://twitter.com/haruya0322_/status/1400636760065933314

これほどの販売スペースを当てられるのは、「アニメ化済み作品」か「アニメ化決定作品」

が一般的です。『SPY×FAMILY』はアニメ化のうわさも出ていない状態ですので、この勢いでの陳列は本当に異例だと言えるでしょう。

気になってた人が買い始めている

『SPY×FAMILY』は「少年ジャンプ+」で連載中の作品です。連載開始当初から割と話題になっていましたが、購入層は漫画に詳しい人が中心でした。

しかし、最近ではすっかり誰もが知る漫画になりつつあります。「前から気になっていた」という人が買うパターンも多く、アニメ化のような起爆剤があれば一気に入手困難な漫画になりそうです。

https://twitter.com/itumoneteitaiai/status/1400137741975781376
https://twitter.com/o_k_d_s/status/1401473921489149952

じつは発行部数スピード「呪術超え」!『SPY×FAMILY』はここがスゴイ!

出典:「少年ジャンプ+」 / © SHUEISHA Inc. All rights reserved.

『SPY×FAMILY』の累計発行部数は7巻で1000万部を超えました。じつはコレが「呪術超え」ポイント。アニメ化前の『呪術廻戦』以上のスピードで発行部数を積み上げています!

また、作品の面白さは2020年にはすでに「受賞」という形で評価されていました。ここに来ての『SPY×FAMILY』人気は面白さが認知された結果と言えるでしょう。

ここでは、『SPY×FAMILY』のスゴイポイントを2つ紹介します。

アニメ化無し単行本7巻で1000万部突破!『呪術廻戦』以上のスピード

『SPY×FAMILY』の7巻で1000万部突破は異例のスピードです。『呪術廻戦』がアニメ化される前の時点で13巻850万部だったため、約2倍のスピードで数を伸ばしていることになります。

また、『鬼滅の刃』はアニメ化前時点で350万部で、アニメ化以降急激に部数を伸ばした漫画です。『呪術廻戦』と『鬼滅の刃』どちらもアニメ化後に1000万部を達成しています。

ちなみに『Dr.STONE』も21巻時点で1000万部売り上げているコミックの一つです。

こう見ると、アニメ化無し・7巻で1000万部は本当に驚異的な数字だと分かりますね。

「このマンガがすごい!2020」オトコ編1位!「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」1位!「マンガ大賞2020」2位!

『SPY×FAMILY』の連載開始は2019年の3月から。「このマンガがすごい!2020」の発表は2019年末のため、連載開始半年後に1位を獲得したことになります。

また、「全国書店員が選んだおすすめコミック2020」は2020年1月発表、「漫画大賞2020」は2020年3月発表のため、1年の間に立て続けに3つ受賞したこととなります。

ちなみに、2019年5月には「次にくるマンガ大賞2019」Webマンガ部門でも1位を獲得しています。連載開始時から注目度が高かったことがよく分かりますね。

漫画のアカデミー賞と言われる「ウィル・アイズナー漫画業界賞」にノミネート

なんと6月10日現在、アメリカの権威ある漫画賞の一つとして知られる「ウィル・アイズナー漫画業界賞」にもノミネートされています。
対象はアメリカで販売されている漫画で、アメリカの漫画業界で特に優れた業績を残した作品に賞が贈られます。

日本の受賞者には高橋留美子先生や浦沢直樹先生なども名を連ねており、もし受賞すれば国内外での人気に拍車がかかることでしょう。

『SPY×FAMILY』の3つの魅力|「作画」「バランス」「アーニャ」

『SPY×FAMILY』はどこを切ってもクオリティの高い作品ですが、中でも「作画」「バランス」そして主人公の一人である「アーニャ」の魅力が秀逸です。

作画・バランスと来て、なぜキャラクター名が並ぶのか。それぞれ詳しく見ていきましょう。

作画レベルがとにかく高い!絵だけ見てても楽しめるレベル

キャラ・背景・アクションなど、『SPY×FAMILY』の作画は読んでいて気持ちがいいほどレベルが高いです。

「少年ジャンプ+」では隔週で連載されていますが、作画の崩れも無く、毎回安心して楽しめます。

男性・女性ともにキャラデザのレベルも高く、絵柄にクセが無く親しみやすい点もポイントが高いです。

それぞれのコマがそのまま1枚のイラストにできそうなレベルのため、スマホだけでなくコミックスでじっくり楽しんでみてください。

バランスが秀逸!シリアスとギャグを適度に混ぜた痛快なストーリー

父はスパイ、母は殺し屋、娘は心が読める。しかも全員偽りの家族。

そんな重い設定から始まるのは、父のロイドが国の平和を守るためにスパイ活動をするというシリアスストーリー。しかし、実際はハートフルなギャグ漫画が展開される。

一見アンバランスに思えますが、このシリアスとギャグのバランスが絶妙なんです。

ギャグが8割くらいを占めていますが、ストーリーの重要な部分ではキッチリ空気をしめてきます。そして重くなった空気はアフターのギャグで軽くする気配りも忘れない。作者の楽しんで読んでもらおうという心配りを感じるようです。

また、母のヨルが活躍するシーンは殺し屋らしくバイオレンスなカットもありますが、ギャグの雰囲気に混ぜ込むことでサラっと読めるように工夫されています。

アーニャがちびっこかわいい!アーニャの可愛さに負けて購入する人も

主人公の一人である、ロイドとヨルの義理の娘・アーニャ。彼女こそがこの作品のキモであり、作品の雰囲気を左右する要素でもあります。

まず、ご覧の通りアーニャは見た目からかわいいです。

https://twitter.com/ree_luxe/status/1402161490149314560

ちびっこかわいい6歳(自称)で、性格は純粋無垢。子供の好奇心をそのまま形にしたようなキャラクターです。

しかし、こう見えて人の心が読める能力を持っており、父と母の心を読み気配りをするシーンも。その姿が健気でまたかわいく、豊かな表情も相まって「もっと見ていたい」と思わせる魅力あるキャラクターに仕上がっています。

ちなみに、ストーリーの中で成長していく姿が描かれるのもポイント。まるでわが子の成長を見守っているような、暖かい気持ちになれます。

『SPY×FAMILY』はアニメ化されるのか?

https://twitter.com/xxnocturnexx/status/1400969901376892930

『SPY×FAMILY』はこれだけ実績のある漫画ですから、やはり気になるのがアニメ化ですよね。

「少年ジャンプ+」からのアニメ化は『地獄楽』で証明されたため、恐らく近いうちにアニメ化のニュースが出るのではないかと考えられます。

では、アニメ化するとしたらいつになるのか?ここではアニメ化の時期について考察してみたいと思います。

『チェンソーマン』や『地獄楽』のアニメ化もあるので時期はまだ先?

出典:「週刊少年ジャンプ」 / © SHUEISHA Inc. All rights reserved.

『呪術廻戦』がアニメ化決定したのが2019年の11月末で、放送が2020年の10月から。『鬼滅の刃』がアニメ化決定したのが2018年の6月頭で放送が2019年の4月から。これらのスケジュールから見ると、アニメ化決定から放送までは1年弱の期間がかかると考えられます。

そのため、アニメ化するとしても2022年か2023年が濃厚です。

すでに『チェンソーマン』(2020年12月発表)と『地獄楽』(2021年1月発表)のアニメ化が決定しており、これらが2021年末~2022年頭に放送されるのではないかと考えられます。

また、今冬には『劇場版 呪術廻戦0』の放映も決まっています。ほかの人気作と時期をかぶせるとは考えにくいため、アニメ化は最速でも2022年の夏以降になるのではないでしょうか。

『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』のように時期をずらして放送する可能性も

『鬼滅の刃』と『呪術廻戦』は、いろいろな場面で比較されることがあり、2作品をワンセットのように感じる方もいるのではないでしょうか。

両作品とも、1作品で日本を席巻できるほどの人気があるため、比較されるのも仕方ない部分があると思います。

そしてこれらの作品は、テレビアニメ・映画共に放送時期をずらしてリリースされています。2作品を交互に出すことで絶え間なくジャンプ作品を供給し続け、本誌への注目度を常に高い状態に保っていると考えられます。

『SPY×FAMILY』も、この2作品と同じように、何かほかの作品と時期をずらして交互に放送される可能性があります。すると、『SPY×FAMILY』とタッグを張り合えるようなビッグタイトルのアニメ化が必要になるかもしれません。

『SPY×FAMILY』は次のブームの第一候補!今からチェックしておこう

アニメ化もしていないのにサラっと「呪術超え」を達成してしまう『SPY×FAMILY』。評判を耳にしている方も多いと思いますが、読むと納得のクオリティのため、ぜひ一度手に取ってもらいたい作品です。

2020年の3つの受賞歴は、やはり先見の明があると思わざるを得ません。それほどに誰もが「これはスゴイ」と思う漫画なのです。

恐らくアニメ化されたら「覇権アニメ」になるのではないでしょうか。ブームを先取りしておきたい方、ぜひ今すぐ『SPY×FAMILY』を履修してみてください!

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