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映画『鬼滅の刃』興行収入400億が見えてきた!世界ランキングと比べるとどうなの?

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入が377億円に到達(2021年2月21日現在)。最近は、毎週3~4億円ペースで推移しており、興行収入400億円到達が期待されています。

また、韓国や台湾などをはじめとする海外でも好調。台湾では、興行収入が歴代アニメ映画1位を獲得するほどになりました。

では、興行収入を世界の歴代映画と比較してみるとどうでしょうか?
じつは、日本と海外の興行収入を合わせても、トップ10やトップ5はまだまだ上なのです。

この記事では、鬼滅の刃の興行収入を歴代世界ランキングと比較して紹介。
全映画・アニメ映画と切り口をわけて解説します。

「映画『鬼滅の刃』無限列車編」の興行収入をグラフでチェック

まずは日本における興行収入の推移を見てみましょう。
映画が公開された2020年10月16日から、2021年2月21日までの興行収入をグラフにしました。

日本の興行収入第一位が期待されていたためか、公開直後から88日目(357億円)までの勢いが凄まじいことが分かります。

https://twitter.com/deokurechietan/status/1342844830850826241
https://twitter.com/asakura_tsukasa/status/1341512268165464064

それ以降は勢いが穏やかになっているものの、週に3~4億円のペースで推移。2021年2月21日に377億円まで数字を伸ばしています。

この「週に3~4億円」という数字、じつは一般的なヒット映画の公開初週に相当する数字です。公開から時間が経ってもこの数字。あらためて『鬼滅の刃』の人気ぶりが分かりますね。

海外における『鬼滅の刃』の人気

海外で特に鬼滅人気が高いのが韓国と台湾です。
韓国では、1月27日上映開始直後に6万人以上を動員し、現在では70万人以上の動員を記録しています。

台湾では、興行収入がなんと歴代アニメ映画1位を獲得!
台湾は、日本のアニメショップが出店しているほど日本アニメの人気が高い地域のため、ヒットする土壌ができ上がっていたと考えられています。

さらにアメリカでは、アカデミー賞の選考資格獲得のため、2月26日からマイアミで7日間の限定上映が決定。漫画がかなり売れていることや、作者の吾峠呼世晴さんがTIME誌の「次世代の100人」に選ばれたことなどから、大きな反響が期待されています。

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』は現在も上映国を増やし続けています。日本での勢いは落ち着きましたが、今後世界中のファンたちに届けられることで、全世界の興行収入はまだ伸びていくと考えられます。

『鬼滅の刃』と歴代全映画ランキングとの比較

2月24日現在、『鬼滅の刃』の世界興行収入合計は、日本の377億円と海外の約30億円を合計した約407億円です。世界興行収入ランキングは$(ドル)ベースのため、ドルに換算すると約$3.86億となります(為替レートによって変動有り)。

では、世界歴代全映画と比較してみましょう。

全世界歴代興行収入トップ10(2021年1月29日現在)

  1. アベンジャーズ/エンドゲーム $27.97億
  2. アバター $27.90億
  3. タイタニック $24.71億
  4. スター・ウォーズ/フォースの覚醒 $20.68億
  5. アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー $20.48億
  6. ジュラシック・ワールド $16.70億
  7. ライオン・キング (2019年版) $16.57億
  8. アベンジャーズ $15.18億
  9. ワイルド・スピード SKY MISSION $15.15億
  10. アナと雪の女王2 $14.50億

こうして見るとかなり規模の差を感じると思います。やはりアメリカ発の映画が強く、公開範囲と動員規模の差から、興行収入にも差が出てしまいます。

ちなみに、興行収入50位の『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1』でも、$9.76億を記録しています。世界における興行収入の壁は思った以上に厚いようです。

『鬼滅の刃』と歴代アニメ映画ランキングとの比較

世界のアニメ映画に絞ってみたらどうでしょうか。海外のアニメ映画といえば、ディズニーやピクサーが有名。やはりアメリカ発の映画が強い印象です。

日本でも、『アナと雪の女王』が255億円、『ファインディング・ニモ』が100億円と、かなり高額な興行収入を記録しています。
日本でこれだけの数字を出していると、世界では桁違いになっているかもしれません。それではトップ10を見てみましょう。

全世界歴代興行収入トップ10(2020年7月17日現在)

  1. アナと雪の女王2 $14.50億
  2. アナと雪の女王 $12.81億
  3. インクレディブル・ファミリー $12.42億
  4. ミニオンズ $11.59億
  5. トイ・ストーリー4 $10.73億
  6. トイ・ストーリー3 $10.66億
  7. 怪盗グルーのミニオン大脱走 $10.34億
  8. ファインディング・ドリー $10.28億
  9. ズートピア $10.23億
  10. 怪盗グルーのミニオン危機一発 $9.70億

ジャンルをアニメに絞っても、トップ10は別格であることが分かりました。
ちなみに、興行収入50位は『グリンチ』の$5.11億とかなり下がりますが、それでも$1.25億の差があります。

『鬼滅の刃』は海外展開途中のため、これからの展開次第で差が埋まる可能性はあります。果たしてトップ50入りはありうるのか、海外における今後の動向に注目です。

世界における今後の可能性

出典:『鬼滅の刃』公式サイト

世界でも順調な興行収入を上げているとはいえ、世界トップクラスにはまだまだ届きません。
しかし、『鬼滅の刃』は非常にクオリティの高い作品。海外で「観られる」きっかけさえあれば、さらに人気が爆発すると考えられます。

そこで、注目したいのが「アカデミー賞」です。『鬼滅の刃』は2021年のアカデミー賞にエントリーしており、賞の結果によってはアメリカでの正式上映も考えられます。

ここでは、『鬼滅の刃』がアカデミー賞を受賞する可能性と、アメリカを中心に伸びる可能性を考察していきます。

『鬼滅の刃』がアカデミー賞を受賞する可能性

『鬼滅の刃』がアカデミー賞を受賞する確率は、正直かなり低いと考えられます。

『鬼滅の刃』は「長編アニメ賞部門」にエントリーしているのですが、2001年から2020年の間でノミネートされた日本アニメ映画はたったの7作品。そして受賞したのは『千と千尋の神隠し』の1本のみと、かなりの狭き門。

また、選考はアカデミー会員全員による投票で決定されるため、日本での評価が直接受賞の可能性に繋がるわけでもありません。
実際2016年には、興行収入250億円を記録した『君の名は。』が本選ノミネートされなかった一方、世界合計でも興行収入が約7億円の『レッドタートル』はノミネートされています。

そのため、アカデミー賞の受賞・ノミネートは未知数です。

ただ、『鬼滅の刃』はアメリカでも人気が高いため、オリジナルアニメ映画よりは可能性が高いと考えられます。アメリカでの原作人気がどう影響してくるかが注目ポイントです。

アカデミー賞を受賞したら興行収入はどうなる?

『鬼滅の刃』がアカデミー賞を受賞し、アメリカで正式上映された場合の興行収入を、日本アニメで唯一受賞した『千と千尋の神隠し』のケースから考えてみましょう。

アカデミー賞を受賞した作品は、受賞後に興行収入を伸ばすことで知られています。
しかし、『千と千尋の神隠し』は、元の知名度の低さもあり、受賞後の興行収入は1,005万ドルにとどまりました。

では、『鬼滅の刃』はどうかというと、『千と千尋の神隠し』以上の伸びは見込めると考えられます。

『鬼滅の刃』は、漫画人気や動画配信サービスの効果により、アメリカでも高い知名度を持っています。
前知識の無かった『千と千尋の神隠し』とは土壌が異なり、すでに見込み客がいる状態。日本でコアファンからライト層へと人気が伝播したように、アメリカでもコアファンを起点にブームが起こることを期待したいところです。

世界の壁は厚い!が、可能性はある

日本の興行収入400億を間近にした「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」。
しかし、世界に出るとその壁は厚く、世界歴代トップ50に入ることすら難しい状況だということが分かりました。

ただ、「ジャンプ作品」を中心とした日本アニメの人気は加速度的に上昇していることから、世界にいるファンたちを引き金として、作品の良さが知られることはあり得ると考えられます。

特に、アカデミー賞を受賞した場合の可能性は未知数。アメリカのファンたちの拡散力に期待が集まります。

2月26日から、アメリカでの限定上映が開始されます。ファンたちのリアクションによっては、アメリカでの成功ルートが敷かれことになるかもしれませんね。

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