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ネトフリがテレビに並ぶ?2021はNetflixオリジナルアニメが急成長!

アニメと言えば深夜テレビ。そんな常識が今、崩れ始めています。
その理由はNetflixをはじめとする動画配信サービスの台頭。テレビの見逃しポジションから独自メディアへと成長を始めているんです。

特に注力しているのがNetflixのアニメ部門。2021年は『極主夫道』や『テルマエ・ロマエ』など15作品のオリジナルアニメを予定。OVA作品の『岸部露伴は動かない』の独占配信も予定しています。

そこでこの記事では、2021年にNetflixで配信される注目アニメを紹介!
さらに、Netflixがアニメに注力する理由、そしてテレビに並ぶメディアになる可能性を考察していきます。

2021年はオリジナルアニメ・独占配信が16作品も!

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

2021年はNetflixのオリジナルアニメ・独占配信が熱い!
その配信数はなんと16作品。Netflixがアニメに力を入れ始めた2018年以来最多です。

例えば、ドラマ化で話題となった『岸部露伴は動かない』や『極主夫道』、さらに9年ぶりのアニメ化となる『テルマエロマエ』の新シリーズなど。
まずは、2021年に配信される、注目度の高い5作品を見ていきましょう。

『岸部露伴は動かない』OVA作品を独占配信!

2021年1月にドラマ化されたことでお茶の間の話題をさらって行った名作。
『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ作品で、第4部に登場するキャラクター「岸部露伴」を主人公に据えています。

配信されるのは、OVAとして発売されている全4エピソード。今までOVAでしか見ることができなかったため、配信サービスで見られるのはかなりお得です。

原作ファンの方はもちろん、短編アニメとしても十分楽しむことができます。

『極主夫道』ついに津田さんが演じる龍が見られる!

https://twitter.com/NetflixJP_Anime/status/1320911644034097155

こちらもドラマ化で話題になった作品。2020年に玉木宏さん主演で放送されました。

原作ファンからすれば、待望のアニメ化といったところ。主人公の龍を務めるのは、宣伝用ショートドラマで龍役を務めた津田健次郎さんです!

「龍=津田さん」のイメージが強い方も多いと思うので、原作ファンは絶対にご視聴を!

『テルマエ・ロマエ・ノヴァエ』じつに9年ぶりの新シリーズ

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

2012年のアニメ化から、じつに9年ぶりとなる続編リリース!ファンにとっては予想外に嬉しいニュースとなりました。

制作会社は『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』や『はじめてのギャル』などの「NAZ」。完全オリジナル新作となるので、キャストや主題歌など、今後の発表が楽しみです。

『スプリガン』25年越しのアニメ化!脚本は『呪術廻戦』の瀬古浩司

1989~1996年に「週刊少年サンデー」と「週刊少年サンデー増刊」で連載されていた人気漫画。
まさかの25年越しのアニメ化ということで、驚きを隠せないファンも多いはずです。

しかも、シリーズ構成・脚本は『呪術廻戦』を始め、一線で活躍している瀬古浩司氏。制作は『ジョジョの奇妙な冒険』のdavid productionということで期待しかありません。

今年、『スプリガン』が25年ぶりに再燃する可能性は非常に高いと考えられます。

『YASUKE』MAPPAが手掛ける完全オリジナル作品!

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

『呪術廻戦』を手掛けるスタジオ「MAPPA」による完全オリジナル作品!

MAPPAは、オリジナルアニメが得意なスタジオ。『ゾンビランドサガ』や『ユーリ!!! on ICE』など、人気作を次々と発表しており、本作にもかなりの期待が集まっています。

内容は、織田信長の時代に生きた外国人武士「ヤスケ」の物語。今年、特に注目すべき作品の1つです。

2021年配信予定オリジナル・独占配信タイトル

  • 異界探偵トレセ
  • ヴァンパイア・イン・ザ・ガーデン
  • エデン
  • 岸部露伴は動かない
  • 極主夫道
  • ゴジラ S.P <シンギュラポイント>
  • スプリガン
  • テルマエ・ロマエ ノヴァエ
  • 天空侵犯
  • トランスフォーマー:ウォー・フォー・サイバトロン・トリロジー(2020年12月30日から配信中)
  • バイオハザード:インフィニット ダークネス
  • パシフィック・リム: 暗黒の大陸
  • 範馬刃牙
  • B: The Beginning Succession
  • Yasuke -ヤスケ-
  • リラックマと遊園地

アニメ強化の理由は日本アニメのグローバル化

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

日本アニメは世界的に人気が高まっています。特に、SFやファンタジーの人気が高いのですが、最近では『斉木楠雄のΨ難』のようなコメディー作品も人気が出始めています。

Netflixはそこに成長戦略を見いだし、「Netflix アニメフェスティバル 2020」で、アニメに注力することを大きくアピールしました。

なぜNetflixは日本アニメに注力するのか。日本アニメに秘められた可能性を交えながら見ていきましょう。

全世界1億世帯以上が日本アニメを視聴!

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

「世界のアニメファン自体が急速に拡大していると感じている」

「Netflix アニメフェスティバル 2020」でこう語ったのは、Netflixチーフアニメプロデューサーの櫻井大樹氏。
その裏付けとして、約100の国・地域において日本アニメが視聴ランキングトップ10に頻繁に入ることも語りました。

さらに、2018年から2020年にかけて、アニメを視聴するユーザーが毎年50%ずつ増えているとのデータも。2020年の視聴世帯数は全世界で1億以上にのぼるそうです。

これほどの成長コンテンツはそうありません。しかも、マーケットは全世界。世界的に人気の高い日本アニメで、全世界1億世帯以上にアプローチすることができるのです。

制作会社やクリエイターと提携を強化!Netflixが持つ可能性とは

出典:「NETFLIX アニメフェスティバル 2020 ~君とみるアニメの未来~」第1部:ネトフリアニメラインナップ発表会 / https://www.youtube.com/watch?v=03z1UwYRgE0

日本アニメマーケットの急激な拡大に伴い、Netflixはアニメ制作会社との提携を進めています。

例えば、『呪術廻戦』の「MAPPA」、『僕のヒーローアカデミア』の「ボンズ」、『ジョジョの奇妙な冒険』の「david production」など。
さらに、クリエイター個人とも提携を結んでおり、『テルマエロマエ』のヤマザキマリ氏や『カードキャプターさくら』のCLAMPなど、トップクリエイターとの連携も整っています。

この提携は制作サイドも大きな可能性を感じているようで、ポジティブな話題が尽きません。その中から、アニメ業界を改善しうる「ポジティブな可能性」を2つ見ていきましょう。

可能性1|作品を全世界に向けて発信できる

顧客は「世界190カ国」かつ「1億世帯以上」。
Netflixは今や世界全体で視聴されており、Netflixで配信することは全世界へ作品を届けることを意味しています。

自分たちが作った作品をより多くの人に届けられるというのは、かなり大きなメリットではないでしょうか。今まで、日本国内の決まった局でしか放送されなかったアニメが、インターネットさえあれば誰でも、好きな時間に視聴できるようになるのです。

これには「Netflix アニメフェスティバル 2020」でヤマザキマリ先生も、「世界へ向けて発信する責任感を感じることで、より良い作品が作られるきっかけになるのでは」と語っています。

可能性2|Netflixは作品を共に作るプロ集団

「Netflixはどこを切ってもプロ集団」
david productionのプロデューサー・田中修一郎氏は、NETFLIX アニメフェスティバル 2020において、こう発言しました。

Netflixが少数精鋭なのはよく語られることで、田中氏も、プロフェッショナルなスタッフに、どんどん相談に乗ってもらえると語っています。

そこに加えて、業界ネットワークがかなり広いため、Netflixとやり取りをする中で、思いがけない発見が生まれることもあるのだそうです。

Netflixが制作サイドから支持され始めている理由は「一緒に作っていく姿勢」にこそあるのではないでしょうか。

Netflixがテレビに並ぶメディアになる可能性は高い

全世界配信、作品を共に作っていく社風、そして、さらなる成長の可能性。Netflixは、アニメ業界に良い変化を与えうる存在として注目され始めています。

アニメ制作業界は、予算不足や人員不足がよく問題に上がります。そのため、Netflixが「予算」や「納期」などに一石を投じれば、アニメの舞台はテレビから動画配信へと移っていくかもしれません。

ただ、動画配信は選択して視聴するのに対し、テレビは受動的に見られる可能性がありますし、子供や高齢者層といった視聴者層はテレビがメインメディアですので、動画配信一択になることは無いと考えられます。

そうなると、テレビと動画配信での作品の住みわけが起こったり、テレビが何らかの策でアニメを取り戻そうとしたり、いろいろな可能性が生まれます。

配信先に選択肢が生まれると、制作サイドがメディア選びの主導権を握ることがあり得ます。特に実力のある制作会社ほど、この傾向は顕著になると考えられます。

Netflixがアニメ業界に与える影響はまだ未知数ですが、アニメにかける情熱を見ていると、良い変化が期待できるのではないでしょうか。

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