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【どうせ無理だろう】日本の2050年二酸化炭素排出量0宣言に対しての海外の反応

先日菅首相の所信表明演説内で、2050年までに日本の温室効果ガス排出量をゼロにする(カーボンニュートラル)ことが発表されました。

日本国内ではあまり大きなニュースとなりませんでしたが、日本の首相が炭素のない社会を実現するための具体的なスケジュールを提示するのは初めてです。
また、海外ではこの「カーボンニュートラル」というワードが非常に現在注目されており、日本が温暖化対策で積極的な姿勢を示したことに驚きの反応が寄せられています。

ただし、果たして2050年までに本当にできるのか、また原発に対して非常に微妙なポジションにある日本が、カーボンニュートラルを実現できるのか、懸念の声も多く上がっています。

日本のカーボンニュートラル宣言に対する海外の声

えーもう30年しかないけど?

原子力発電所をフルで稼働させるってことだろう。

原発の危機管理と、常日頃からのフォローアップはマストだよね。

福島の二の舞だけは起こさないでほしい。あれは100%回避することができた。

原子力発電が、地球温暖化を食い止める唯一の手立てだと思う。木を植えて、二酸化炭素排出を減らしただけじゃ、遅すぎる。

水力発電にも太陽光発電にも日本は小さすぎるから、原発でしか達成できないよね。

福島のは50年前に建設されたけど、今のはもっと安全なはず。車だってこの50年でものすごく安全になった。それと同じ。

よく読んでみて。ゼロじゃない、実質ゼロ。

国が総力をあげてとりかかれば、実質ゼロは実現可能だろうな。でもゼロはどうやっても無理。

地球温暖化なんて嘘だって言ってる奴も、綺麗な空気ともっと責任感のある国の在り方に反対する理由はないもんね。

化石燃料に頼って生活してる人はたくさんいるから、賛同する人ばかりじゃないと思うけど。

2050年に今の政府のメンバーは全員生き残ってるわけないのに、無責任なこと言うなあ。

10年後には新しいターゲットは2060年って言いだすよ。そして誰も何も行動を起こさず、地球が燃えていくのを見ているだけ。

こういった宣言に関しては、日本ほど信用できない国もないけどね。

本気なら、2030年を目標にしたらいいのに。

仮にだけど、公共交通機関にはCO2を排出しないとか、そういう具体的なことを目標にするともっといいと思う。

こんな遠すぎる目標を掲げたって、誰も行動しないに決まってる。

この2050年までに実質ゼロっていうのは国連の目標でもあるからなあ。

これが理由でホンダがF1から手を引くって言ったのか!

あれ?日本って大量の放射線廃棄物を海に捨ててるよね。まずそれを解決したら?

放射線廃棄物とか、捕鯨とか、日本には見直すところが他にもたくさんあると思うけど。

日本!お菓子とかフルーツをプラスチックで個包装するのまずやめよう!

参照:https://www.reddit.com/r/UpliftingNews/comments/jgmc3v/japan_set_to_target_zero_emissions_by_2050_in/

実際、ひどく困難である、とみられている

「二酸化炭素排出0」を掲げる為政者の声は、今まで果たされることがなかったため、今回の菅首相の表明にもひどく懐疑的な声が多かったです。

エネルギーの専門家も、カーボンニュートラルが「星を追うようなものだ」と述べ、実現不可能であると述べました。

参照:https://www.japantimes.co.jp/news/2020/11/09/business/japan-2050-carbon-neutrality-costs/

日本経済団体連合会の会長中西氏も、現行の技術だけでは達成が難しいと述べています。

「2050年までにカーボンニュートラルを達成することは非常に難しい課題であることは言うまでもありません。これと経済成長のバランスをとるには、革新的な技術、つまりイノベーションの開発と普及が不可欠です。これは日本の産業競争力の強化につながるでしょう」

ただし可能性がない訳ではありません。
例えば「核融合発電」の技術が実用化できれば、CO2の排出なしに、海水から無尽蔵のエネルギーを抽出できます。
この「核融合発電」は、名前こそ恐ろしいネーミングをしていますが、実際の所非常に安全で環境にもいい発電方法です。
ただし問題があり、実用化に至ってはいくつものハードルを超える必要があります。

それでも、決して夢物語ではありません。那珂市にある量子科学技術研究開発機構では、年内にも大型実験装置「JT−60SA」内で水素同士の核融合実験が行われる予定です。
また日本以外でもAmazonのジェフ・ベゾス氏が出資するGeneral Fusion等、各地の施設で実験が行われています。

核融合発電イメージ図

「General Fusion」も2050年の核融合発電実用化を計画しているとのことなので、あながち2050年のカーボンニュートラルも夢ではないかもしれません。

「どうせ無理だ」と失笑するのではなく、そういった挑戦を続ける人たちを支える意味でも、今回の表明は無意味ではないかと思います。

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