エルサルバドルやパナマが「仮想通貨の法定通貨化」を推進 革命はいつも貧しい人々から始まる?
[ロンドン 10日 ロイター] – 中米エルサルバドルは、世界で初めて暗号資産(仮想通貨)のビットコインを法定通貨に採用することを決めた。ブケレ大統領は、海外在住の国民が自国に送金する際にビットコインが役立つと強調している。
https://jp.reuters.com/article/el-salvador-bitcoin-idJPKCN2DN08G
これまで、仮想通貨革命を最初に起こすのは「第一世界(民主的で高い技術力があり、市民の生活水準が高い国々)」の国々だと考えられてきました。
しかし現実には、中央アメリカの小さな発展途上国・エルサルバドルがその先陣を切ったのです。
エルサルバドルがビットコインを法定通貨とする計画を発表したあと、パラグアイも続いて仮想通貨のプロジェクトを始めることを発表。
さらにはパナマも、国内でビットコインやその他の仮想通貨を採用するために始動しています。
仮想通貨革命を最初に始めるのがこの国だとは、誰も予想していなかったんじゃないか?
革命はいつだって、貧しい人々によって始められるんだ…!
仮想通貨は、最も必要とされる場所で一番速く成長します
システムができあがっていない場所の方が、簡単なんだろうね
インフレ率が高いところでは、すでに最も急速に成長しています。ナイジェリアやベネズエラを見てください
↑ デフレ通貨はいつでも歓迎です!
↑ 100%を超えるインフレが日常茶飯事である中で生きてきたわたしは、仮想通貨がいかに多くの人々にとって人生を変えることができるかを知っています。なんてエキサイティングな時代なんだ…!
でも、国民の70%は銀行口座さえ持っていないんでしょ?
わたしの国では、多くの農村地域には道路さえありません…。銀行なんてあるわけがない(笑)。彼らに暗号通貨で金融リテラシーを教えるべきだと思いますよ。
まだ、失うものが何もない人たち…
昔から、貧しい人々は失うものが少なかったから、たくさんの革命を始めた。でも今回はどうだろう?彼らに何の利益があるのだろうか?
近い将来、貧しい国々が主導権を握るのを想像してみてください!
仮想通貨の目的のひとつは、貧しい国に住む人々の経済状況を改善することでしたから、その点では大きな勝利といえますね。
既存のシステムが少ない方が、イノベーションが起きやすいからでしょうね。例えば、東南アジアでは、QRコードを使った支払いがEUや北米よりもずっと早く始まりましたよね。
アナリストの間では、ラテンアメリカが国家レベルで仮想通貨を採用する一番最初の場所だと予想していました。ですが実際は、ラテンアメリカはフィアット関連の経済的困難を経験し、第一世界の国々からの不公平な仕打ちに苦しめられている地域なんですよね。
たしかに、エルサルバドルはまだ始まったばかりです。次はパラグアイとパナマが続くのでは?
道路が無い地域に住んでいる彼らは、仮想通貨を持つためのデバイスや、その電源を確保できるんだろうか??
↑ ほとんどの遠隔地では、太陽光発電を使って1日数時間しか電気を利用できないはずです…
インターネットサービスはあるのかな?携帯電話はみんな持ってるんだろうか?スマホ代は毎月いくら位かかるんだろう…?
↑ 道路も銀行もないのに、インターネットがある訳がない
暗号通貨で、彼らは今より自由と利益を得るだろう!
↑ たしかに。たぶん民主主義よりも資本義政府を倒す方が簡単でしょ
それほど驚かないよ。通貨の弱い国や通貨を持たない国が、強い通貨を持つ国よりも先にこのようなことをするのは、理にかなっていると思う。
いや、これだけは言わせてくれ。アメリカの革命だって、貧乏人が主導したわけではない。歴史を描くときには、貧乏人が自分たちで次のシステムを作ったと思わせたほうがいいけど、それは完全なファンタジーなんだ。革命を起こすには、必ず知的エリートが存在する。それはビットコインでも同じこと。
↑ そのとおり!
今のところ、富裕層にとっては良い方向に進んでいて、所得格差は過去最高となっているけど、ほとんどの人は気にしていない。
↑ まぁ、たしかに裕福な金持ちはこのままにしておきたいだろうね
↑ 仮想通貨を使えば、彼らはより大きな力を得ることができるでしょう…。
↑ だから、この革命のために必死になってるのか?
↑ 彼らは、その中で最も利益を得られる人たちです。もうすでに、十分お金持ちなはずなんですが…。
↑ 金持ちは、現状維持を好む。なぜかというと、彼らはすでに権力とお金を持っているからね。
金持ち同士が喧嘩して貧乏人を使って起こすもの、それが「革命」だよ
実は貧困層というのは、貧困層と一緒に働く居場所を見つけられなかったエリートのことなのかもしれませんね。
これはきっと、世界的な富の分配になるはず
↑ 今のアメリカの所得格差は、1789年のフランス革命の時とほぼ同じくらいひどいものです。
↑ 現代のアメリカ人は、たいていが太っていて怠け者で、「泥棒男爵」を積極的に手助けしている気がするんだ
※泥棒男爵:19世紀のアメリカ合衆国で、不正なお金で私財を蓄えた実業家や銀行家たちのこと
支那の金融支配下に入りたいのかね