声優アワード「津田健次郎」が演じた代表キャラ紹介|『極主夫道』前にチェックすべき5作品
第15回声優アワード主演男優賞を受賞した「津田健次郎」さん。2020年は多くの主演キャラを演じたほか、テレビドラマ『エール』出演も話題となりました。
今後注目なのが、4月8日から放送されるアニメ『極主夫道』の主演です。キャストのハマり具合が「これしかない」と思うレベルなため、最近津田さんを知った方にもぜひ見てもらいたい作品です。
しかし、中にはまだ津田さんのことを良く知らない方もいると思います。
そこでこの記事では声優・「津田健次郎」が演じた代表キャラ5人を紹介。『極主夫道』放送までに津田さんの魅力を堪能してください!
第15回声優アワード主演男優賞受賞の「津田健次郎」とは
津田健次郎さんは1995年からアニメを中心に活動しているベテラン声優です。『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬人の声と言えばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
縁起の特徴は独特な低音ボイス。ただ声が低いだけでなく、ハスキー感や優しさを感じさせる、唯一無二の低音です。
2013年以降はメインキャラを演じることが多くなり、知名度も急上昇中。そんな大注目の津田さんの経歴を紐解いていきましょう。
津田健次郎さんの経歴
津田さんの声優デビューは1995年、テレビアニメ『H2』の野田敦役からです。
90年代は『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』の虎丸や、『おじゃる丸』のおじゃる丸の父上の父上の父上の父上など、サブキャラクターで経験を重ねました。
そして2000年、『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』の海馬瀬戸に抜擢されると才能を開花。2001年には『テニスの王子様』の乾貞治役も決まり、津田さんファンを増やすきっかけとなりました。
2010年代になると、メインキャラを演じる機会が増えてきます。2013年以降は顕著で、10作品でメインキャラを演じた年もありました。
また、2000年以降はゲームでも活躍しており、『薄桜鬼』の風間千景や『Fate/Grand Order』のシグルドなど、落ち着いた低音ボイスを活かしたキャラを多く演じています。
そして2020年にはドラマ『エール』でナレーションに抜擢され一躍有名に。2021年に声優アワード主演男優賞を獲得し、さらなる躍進が期待されています。
じつはドラマや映画にも出演している
声優としての顔が有名な津田さんですが、じつはドラマや映画にも結構出演しているのを知っているでしょうか。
声優デビューを果たした1995年から俳優デビューもしており、主に2000~2010年ごろに出演していました。
メインキャストでの出演はありませんでしたが、ドラマ『池袋ウエストゲートパーク』や『JIN-仁-』、映画『ハゲタカ』といった有名作にも出演していました。
ちなみに、ニチアサ特撮にも、ときどき声で出演しています。『仮面ライダージオウ』や『動物戦隊ジュウオウジャー』、『仮面ライダー電王』などにも出演しているので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
津田健次郎さんが演じた代表キャラクター5人
津田さんが演じてきたキャラクターは100人ではとても収まらないほど。毎年多くのアニメで活躍しているため、津田さんの声を聞かないシーズンはありません。
ここでは、その中から「絶対に観てもらいたい5作品」をピックアップ。津田さんの低音ボイスの魅力を堪能できるキャラクターを紹介します。
海馬瀬戸|『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』
言わずと知れた主人公・遊戯のライバルキャラクター。自信満々な姿勢とハキハキした物言い、クレバーな性格、そしてときどき天然。多くのアニメファンから愛されているキャラクターです。
海馬を演じている津田さんはとにかく「熱血」です。
海馬は「デュエルモンスターズ」というカードゲームに全力で打ち込む超真っすぐな性格のため、いつでも全開の津田さんを見ることができます。
さらに、海馬は数多くの名言の持ち主でもあります。
例えば
「粉砕!玉砕!大喝采ー!」
「俺を殺すならカードで殺せ」
「滅びのバーストストリーム!」
など、セリフからもにじみ出る自信が感じられます。
ときには津田さんの喉が心配になるほど声を張り上げるシーンも。全速前進する津田さんの名演技をぜひご覧ください。
乾貞治|『テニスの王子様』
データ収集から戦略を組み立てる「データテニス」を得意とする頭脳派キャラ。主人公・越前リョーマと同じ青学テニス部で、メガネがトレードマークの頼れる先輩です。
乾を演じる津田さんはもちろん「知的」。
乾は、声の抑揚が少なく淡々としゃべるキャラですが、テニスに対する熱意は人一倍。瞳の見えないメガネの裏には真剣なまなざしが隠されています。
そして、ここ一番で魅せる熱血さにも注目。普段とのギャップもあり、頑張る姿にグッとくるキャラクターです。
冷静さと熱血さ、同時期に演じていた海馬瀬戸を演じ切れる津田さんだからこそ実現したキャラクターかもしれませんね。
ファイヤーエンブレム / ネイサン・シーモア|『TIGER & BUNNY』
2022年に新作が決定している『TIGER&BUNNY』の1期では、強くてセクシーな男性キャラ・ファイヤーエンブレムを演じています。
ファイヤーエンブレムは、弱きを助ける正義のヒーロー。お姉さんポジション的な男性キャラで、作中では「男の人みたいに強くて、女の人みたいに優しくてあったかい人」と称されています。
演技のポイントは「男と女」という二面性が同居するキャラクター性です。ときには力強く、ときにはしなやかに、場面ごとに変化するキャラクター性を見事に演じ切っています。
尾形百之助|『ゴールデンカムイ』
冷徹・知的なキャラクター尾形は、津田さんボイスの神秘性を引き出したキャラクターです。
尾形は眉すら動かさない感情の読めないキャラですが、じつはかなりの野心家でもあります。そのため、演技の中にも「静かに燃える熱意」が含まれています。
ちょっと聴いただけでは冷静なだけに思えますが、作品を観進めていくうちに、彼が目標のために努力を惜しまない熱血家であることが分かります。
この性格を引き立てているのが津田さんの神秘性を含んだ低音ボイス。他愛ないセリフの中にも、何か裏があるのではないかと勘ぐってしまう名演技です。
鳴瓢秋人 / 名探偵 酒井戸|『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』
『ID:INVADED イド:インヴェイデッド』は、人の深層心理世界へダイブし、心の中から難事件を解決していくSFミステリー作品。心の世界へ潜って謎を解く、主人公の鳴瓢秋人(なりひさごあきひと)を演じています。
鳴瓢は、心の世界では「名探偵 酒井戸」として振舞い、身体を張って謎を解きます。冷静沈着で肝の据わったキャラで、津田さんのボソボソっとしゃべる低音がぴったりはまります。
鳴瓢を演じる津田さんの見どころは、じつは家族を殺害された父親であること。普段は冷静で無気力な雰囲気なのですが、家族のことを思い出すとセリフの端々から優しさがにじみ出てくるのです。
津田さんの低音ボイスは、総じてイイ声なだけではありません。声の裏に役柄ごとの心理が含まれていて、演技からそれがにじみ出てくるように感じます。
鳴瓢はそれが特に強いキャラクター。津田さんの魅力を知るにはぴったりの役です。
アニメ『極主夫道』の活躍にも期待
熱血から冷徹、そして二面性のあるキャラまでを多彩にこなす津田健次郎さん。
低音ボイス、いわゆるイケボ声優として知られていますが、その演技は、声にさまざまな感情を乗せた内面的な熱が満ちています。
そして、2021年1番注目が集まっているのがアニメ『極主夫道』です。
極道出身の専業主夫というパンチの効きすぎたキャラを演じるわけですが、じつはもう成功が約束されているのを知っていますか?
その理由は2019年にリリースされた実写版PV。
なんと津田さんが実写ドラマを演じており、ファンの中では「これしかない」と言われてきた伝説的動画なのです。
その後、玉木宏さん主演でドラマ化されましたが、PVを知るファンたちは津田さんのことが忘れられず。
そこからの津田さん主演でアニメ化ですから、期待値はすでにMAXなのです。
津田さんの声と演技両方の魅力が詰まったこの一本。
アニメでの活躍を期待しながらチェックしてみてくださいね。