ポップカルチャー

鬼滅の刃、「2020年国内すべての洋画興収」とほぼ同じ興行収入を叩き出す

2020年の、映画館興行収入が発表されました。
この数値を見るとき、欠かせない要素は「コロナ」と「鬼滅の刃」です。

まず全体の興行収入ですが、「1432億円」と、統計を取り始めた2000年以降で最低の数字になりました。

そしてそのうち「鬼滅の刃」が2020年に記録した興行収入は325億円です。
全体の22%を「鬼滅の刃」1作が占めていることとなり、いかに「鬼滅の刃」で映画業界が命をつなぎとめたかがわかります。
ちなみに2位は「今日から俺は!!劇場版」で、53.7億円です。ダブルスコアどころか6倍の興行収入を鬼滅の刃は叩き出しています。

更に、驚くべきは洋画の興行収入です。
ハリウッドを始めとする欧米映画会社は、ほとんどの映画を公開延期としました。
唯一「TENET」が少し話題になったぐらいでしょうか。(それも鬼滅の比較対象として…)

洋画の興行収入は340億円。前年比23.7%という記録的な低さです。
そしてこの数字を見てお気づきかもしれませんが、この洋画興行収入「鬼滅の刃」一作品とほぼ同じ額なのです。
その差15億円。もし1週前に「鬼滅の刃」が公開されていれば、追い越していたかもしれません。

いかに2020年が映画業界にとって大変な年だったか。そして「鬼滅の刃」がいかにそれを救ったかが分かる数字です。

ちなみに他のアニメ作品についてですが、
「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」は21.3億円で邦画7位。上映館が限られている中では大ヒットと呼んでいい数字です。
「劇場版 Fate/stay night Haven’s feel」は19.5億円で邦画9位。鬼滅に比べれば低い数字に見えるかもしれませんが、十分「成功」と言っていい興行収入でしょう。

2021年、また緊急事態が宣言され、残念ながら多くの映画館では「時間短縮営業」や「隔席」処置が取られています。
一時は「オワコン」と噂されながらも、2019年には過去最高の興行収入を記録したほど、盛り上がってきた映画業界。
新型コロナウイルスの感染が収まってきた頃には、またぜひ盛り返してほしいものです。

参照:https://twitter.com/moviewalker_bce/status/1354370760890978305?s=20

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