「鬼滅の刃」の興行収入が、日本一の記録を塗り替える可能性は「非常に高い」
押しも押されぬ人気を誇る「劇場版鬼滅の刃 無限列車編」ですが、公開から24日目の本日、興行収入が200億円を超えたことを、twitter公式アカウントで発表しました。
この記録により鬼滅の刃は、2001年に公開された「ハリーポッターと賢者の石」を抜いて、日本国内の興行5位の映画となりました。
現在の国内興行収入ランキング
- 千と千尋の神隠し
- タイタニック
- アナと雪の女王
- 君の名は。
- 鬼滅の刃
- ハリーポッターと賢者の石
そしてまだまだ公開は続いており、連日映画館には人が詰めかけているわけですが……この記録はどこまでいくのでしょうか?1位の「千と千尋の神隠し」を超えることはできるのでしょうか。
その可能性は非常に高いです。
理由はいくつかあります。
鬼滅の刃は、そもそものスタートダッシュからレベルが違う
先程のランキングに掲載されていた映画についてですが、公開初日からの推移をグラフにされた方がいらっしゃいます。(タイタニック除く)
もうそもそも見て分かる通り、何もかも規格外なのですが……
まず公開初日からの興行収入が違います。
「鬼滅の刃」が50億近いのに対し、「千と千尋の神隠し」は半分にも満たない数値でした(もちろん映画全体でみれば、これも凄まじい金額なのですが)
更に勢いも違います。「千と千尋の神隠し」が3周目に50億円を達成した後、150億を超えたのは6週を過ぎた頃でした。
しかし鬼滅の刃は1周目に50億近くを達成した後、2周めに100億、3週目に150億、と勢いをまったく緩めていません。
今回発表のあった4周目で比べても、ダブルスコアで勝っています。
すでに今の時点で「日本映画史に残る記録」と呼んで良いほどの記録です。
ライバルの不在
そして「この後も記録を伸ばし続ける」可能性が高いです。
もし数週間後、話題作が別に出てきたのであれば、映画館はスクリーンをそちらに割り振り、鬼滅の刃のスクリーン数を減らすかもしれませんし、公開終了という可能性もあり得ます。
しかし鬼滅の刃に匹敵するほどの大作は、こういってはなんですが直近に予定されていません。
ハリウッド映画のほとんどは撮影で延期しており、まだまだ公開は先です。
ファンタスティックビーストも来年末へと繰り越されました。
強いて言えば「シン・エヴァンゲリオン劇場版」がありますが、これも来年1月後半なので、興行収入ランキング更新を阻む要素とはならないでしょう。
「繰り返し見る」文化
同じ映画を複数回見たことがありますか?
理解できない人には、まったくもって不思議な行動と映るかもしれませんが、同じ映画を複数回鑑賞するというのは、近年そこまで珍しい行動ではありません。
その理由の一つに「来場者特典」があります。
映画を見た人にポストカードや色紙、そしてアニメ映画の場合、時には小冊子や漫画がつくこともあります。
「鬼滅の刃」も公開初日から小冊子を配布。450万名の入場者に配布されました。
11月14日からはA5サイズのイラストカードを配布しますが、11月28日からはまた別の特典が付くようです。そして12月12日・12月26日…と特典は更新されていくため、熱心なファンは何度も通います。
そして「鬼滅の刃」で配布されるかはわかりませんが、入場者が少なくなってきたあたりで「特典フィルム」を配布することがよくあります。
これは一人一人内容が違っていて、名場面や人気のあるキャラのフィルムは、オークション等で高値がつくこともままあります。
そして特典抜きにしても「考察」が趣味の人や「推しを応援する」といった気持ちで複数回見る人もいらっしゃいます。
実際やってみると、もう3回も見たはずのに「新しい発見」があったりするので、やったことのない方は一度試してみるのも面白いかもしれません。
これらはアニメ以外でも見られる光景ですが、とりわけ近年のアニメファンにはこうして何度も見られる方が多くいらっしゃいます。
これも「鬼滅の刃」が記録更新できるだろう理由の一つです。
もしかしたら2週間後には興行収入記録を更新しているかも?
現在の伸び率のまま進んでいった場合、「千と千尋の神隠し」がもつ「308億円」という記録はそう遠くありません。
もし2週目や3週目と同じ比率で伸びていくならば、6周目には非常に近い位置へたどり着いていることになります。今日の200億突破のニュースも大きく報道されたため、そのような伸び率を見せるかもしれません。
もちろんそろそろ勢いが弱まるかもしれませんが、現状、7周目には達成しててもなんらおかしくない数値です。
特に何事もなければ、7周目・8周目あたりで記録更新を達成すると勝手ながら予想します。
ただし懸念事項もあります。
もし新型コロナウイルスが再度拡大し、映画館でのソーシャルディスタンスが再度求められた場合、これはいきなり入場者が落ち込むことが予想されます。
本日(11/9)北海道では新たに200人が陽性と判定され、急速な感染拡大が懸念されています。
「もう自粛はうんざりだ」と思われるかもしれませんが、映画も興行であるため、感染が再度拡大した際には自粛せざるを得ないでしょう。
そのような事態を避けるためにも、映画館でのマスク着用や帰宅時の手洗い、体調管理等を徹底した上で、楽しく鑑賞されることをオススメします。