『ジョジョ』6部 徐倫役「ファイルーズあい」とは|徐倫に憧れて声優になったエピソードも
ジョジョシリーズの6部・『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』のアニメ化が発表されました。
主人公の徐倫役には若手声優の「ファイルーズあい」さんが抜擢され、話題になっています。
ファイルーズあいさんはジョジョ6部の大ファン。じつは声優になったのも徐倫に憧れていたから!徐倫役にこれ以上無いほどぴったりなエピソードの持ち主なのです。
デビューが2019年と歴が浅いため、まだ詳しく知らない方も多いと思います。
そこでこの記事では、ファイルーズあいさんの経歴や演じたキャラを紹介。そして、声優を目指すきっかけとなった『ジョジョ』にまつわるエピソードを紹介します。
6部『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』アニメ化決定!
2021年4月4日、5部『ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風』から約2年、ついに6部『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』のアニメ化が発表されました!
複雑なストーリーや難解なスタンド能力が多いことから「アニメ化無理」と思っていた人も多いようで、SNS上では感極まった声が多く見られました。
さらに、アニメ化発表に合わせて『ジョジョの奇妙な冒険』アニメーションシリーズ公式インスタグラムも開設!ファンにとって最高の1日となりました。
インスタグラムでは15投稿を使った巨大な告知画像が見られます。
『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』とは
6部『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』とは、3部の主人公「空条承太郎」の娘・空条徐倫(くうじょうジョリーン)が主人公の物語。
恋人のロメオが起こしたひき逃げ事件に巻き込まれ、懲役15年の刑で刑務所に収監されるところから始まります。
5部までと同様、スタンド能力を中心とした展開で、これまでよりさらに複雑な能力が多く登場します。
直接的な攻撃をする能力はほとんど無く、相手に一定の条件を付与したり、自らの状態を変化させたり、さらには世界の「事象」に干渉するような規模の大きなスタンドまでいます。
そのため「意味不明」と形容されることもしばしばで、読者たちの間では賛否が分かれるシリーズでもあります。
徐倫役「ファイルーズあい」の経歴と演じたキャラ
6部アニメ化発表で一番注目を浴びたのが、徐倫役のファイルーズあいさん。2019年にデビューしたばかりの若手声優で、まさかの大抜擢に驚きの声が上がっています。
しかし、アニメ化発表映像を見ると声がこれ以上無いほどピッタリ!一度聴けばキャスティングに納得すると思います。
ファイルーズあいさんはメインキャラクターも複数演じていますが、彼女のことをよく知らない方も多いはず。
ここでは、ファイルーズあいさんの経歴と代表キャラクターを紹介します。
ファイルーズあいさんの経歴
声優事務所「プロフィット」所属。2019年にデビューし、発アフレコ作品から『ダンベル何キロ持てる?』の主人公・紗倉ひびきを演じ、デビュー当時から注目を浴びていました。
2019年は『神田川JET GIRLS』でもメインキャラクターのエミリー・オレンジを務めたほか、『ワンパンマン』や『Dr.STONE』、『ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ』など、新人としてはかなり多い合計10本のアニメに出演しました。
2020年になると『推しが武道館いってくれたら死ぬ』『半妖の夜叉姫』『ミュークルドリーミー』でメインキャラを演じ、存在感を増します。
さらには「第14回声優アワード」で新人女優賞を受賞。デビュー2年目にして第一線で活躍する声優へと昇りつめます。
そして2021年、人気アニメ『トロピカル〜ジュ!プリキュア』の主人公・夏海まなつに抜擢。さらには『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』の主人公・空条徐倫役を獲得。驚くほどのスピードで活躍の場を増やしています。
ファイルーズあいさんが演じた代表キャラ3選
ファイルーズあいさんは元気いっぱいの明るい女の子キャラを多く演じています。テンションが高め・もしくはハイテンションすぎな演技は抜群で、見ているこっちが楽しくなってしまうほどです。
徐倫の声から知った方は意外な印象を受けるかもしれません。ここでは、ファイルーズあいさんが演じた代表キャラ3選を紹介します。
『ダンベル何キロ持てる?』紗倉ひびき
ファイルーズあいさんの初主演にして発アフレコ作品『ダンベル何キロ持てる?』から、主人公の紗倉ひびきです。
ファイルーズあいさんといったら「ひびき」!というイメージの方も多いのではないでしょうか。
ひびきは体重が気になるお年頃の女子高生。ダイエットのためにトレーニングジムに通い、トレーナー・街雄の元でトレーニングにいそしみます。
ひびきを演じるファイルーズさんは、まさに元気少女!
元気いっぱい!食欲いっぱい!じつは筋肉もいっぱい!トレーニングの楽しさも厳しさも等身大で教えてくれる演技が印象的です。
『トロピカル〜ジュ!プリキュア』夏海 まなつ / キュアサマー
2021年2月から放送中のプリキュアシリーズ『トロピカル〜ジュ!プリキュア』では、主人公の夏海まなつ / キュアサマーを演じています。
まなつは『ダンベル何キロ持てる?』のひびきと同じくらいの元気少女。いろいろなことに前向きで、日々を楽しむ天真爛漫な性格です。
まなつを演じるファイルーズさんは「好奇心の塊」といった印象。まるで、あらゆることに興味を持つ子どものように純真無垢で、ワクワクの気持ちがこちらまで伝わってくるかのようです。
キュアサマーに変身すると勇気いっぱいの演技に。何にでも全力なファイルーズさんの気迫が感じられます。
『推しが武道館いってくれたら死ぬ』えりぴよ
こちらもハイテンションキャラ……とはいっても、ハイテンションなアイドルオタクのお姉さんです。
えりぴよは、推しのアイドルにすべてを捧げる全力アイドルオタク!推しのことになると急にスイッチが入り、CDを80枚買いしたり、握手会では全力で愛をぶつけたりとエネルギー量が一気に爆上がり。
えりぴよを演じるファイルーズあいさんは、そのエネルギー量を見事に表現しています。推しの前でのハイテンション&早口はまさに職人技といえるほど。
かわいらしい、ひびきやまなつと違ってこちらはお姉さんボイス。同じ人が演じていると気付かないほどキレイに演じ分けています。
ファイルーズあいさんが声優になったのは徐倫がきっかけ!
ファイルーズあいさんの最推しキャラが「徐倫」だということを知っているでしょうか?
じつは、ファイルーズあいさんさんが声優を目指すようになったのは、中学生のときに読んだ『ジョジョの奇妙な冒険 Part6 ストーンオーシャン』で徐倫に勇気づけられたのがきっかけなんです!
ファイルーズあいさんは小学校時代を父方の故郷であるエジプトで過ごしていました。中学に上がると同時に日本に帰って来たのですが、なかなかクラスになじめなかったそう。
そのときの徐倫とのエピソードについて、過去のインタビュー記事で語っています。
「私も徐倫みたいに強くならなければ!」とすごく勇気をもらえました。そしてネットで「ジョジョ」仲間を増やしていったんですけど、当時はファンがマンガを朗読する動画を投稿するのが流行中で。それで私もSkypeを使って「ジョジョ」の朗読会に参加したら、すごく褒められたんです。すごく嬉しかったですし、朗読することで「ジョジョ」の世界の住人になれたみたいで……その朗読会は不定期開催だったので、もう次の開催が待ちきれず「ジョジョ」の1巻からずっとひとりで、台詞だけでなく擬音も含めて朗読していました。そんなことをしている内に「本物の声優になって、『ジョジョ』がアニメになったら出たい!」と思い、この道を目指し始めたんです。
引用元:WebNewtype 「ダンベル何キロ持てる?」ファイルーズあいインタビュー「筋トレで鍛えた腹筋で、もっといい声でもっといい芝居ができるよう、頑張りマスキュラー!」
自分が憧れたキャラの声優ができるなんて嘘みたいなシンデレラストーリーですよね。
『ジョジョ』は長くアニメ化されてこなかった作品です。このエピソードを知ると、ファイルーズあいさんのためにアニメ化を待っていたかのようにも思えてきます。
しかし、このインタビューの続きでは
徐倫は私の憧れなんです。だから私は彼女を助けるフー・ファイターズを演じたいです。
引用元:WebNewtype 「ダンベル何キロ持てる?」ファイルーズあいインタビュー「筋トレで鍛えた腹筋で、もっといい声でもっといい芝居ができるよう、頑張りマスキュラー!」
とも語っています。
憧れを助けるポジションを通り越して、憧れ本人になってしまうとは、まさか夢にも思わなかったのではないでしょうか。
ファイルーズあいの徐倫は海外でも好評!(海外の反応)
最後に、ファイルーズあいさん演じる徐倫に対する海外の反応を見てみましょう。
・ジョースターファミリーの最新メンバー、ファイルーズあいを温かく歓迎しよう!
・ファイルーズあいは徐倫の完璧なキャスティングだ。
・徐倫の声をより知るために彼女が演じたキャラボイスを聞いてみたが、どれも似ていない……。私の耳が悪いか、ファイルーズあいはボイスチェンジャースタンドの使い手かもしれない。
・声優を始めるきっかけとなった作品で主役を演じる気持ちを想像してごらんよ。
ファイルーズあいさんを歓迎する声や、演技の多彩さに驚く声、さらには声優を目指したエピソードに驚く声などが多数。徐倫をきっかけに海外でも人気に火が付きそうですね!
「徐倫×ファイルーズあい」はこれ以上無いキャスティング
人気・エピソード・実力・そして作品愛、ファイルーズあいさんは徐倫役になるべくしてなったと言えるのではないでしょうか。
声優業界広しと言えど、憧れのキャラに声を当てられる人はそういないと思います。
本人もキャスティングに対する喜びをSNS上で発表しています。
やる気いっぱいのファイルーズあいさん。
6部『ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン』は、これまで以上に熱量のある作品になるかもしれませんね。