『ウマ娘プリティーダービー』アプリセールス1位に!競馬ファンたちも魅了するその魅力とは
『ウマ娘プリティーダービー』がApp StoreとGoogle Playでトップセールスランキング1位を獲得し注目を集めています。注目度が高かったのは確かですが、両ランキング1位は驚きです。
しかも『ウマ娘プリティーダービー』は、アニメファンだけでなく競馬ファンたちにも支持されています。一体なぜなのでしょう?
じつは『ウマ娘』は競馬の臨場感をハイクオリティに再現した作品。しかも実在の名馬が多く登場するため、競馬を知っている人ほどハマるゲームなのです。
この記事では『ウマ娘プリティーダービー』が競馬ファンたちも魅了する理由。そして、トップセールスランキング1位を獲得できた理由を考察していきます。
『ウマ娘プリティーダービー』とは
『ウマ娘プリティーダービー』とは、サイゲームスが手掛ける育成シミュレーションゲーム。実在の競走馬たちをモデルにした美少女たちを、競馬を模した「トゥインクルレース」での勝利を目指して育て上げるゲームです。
モデルになっている競走馬たちは、スペシャルウィークやサイレンススズカ、トウカイテイオーなど、誰もが知っている名馬ばかり。競馬ファンが楽しめるのはもちろん、競馬を「なんとなく」しか知らなくても十分楽しめます。
じつはこのゲーム、当初2018年の冬にリリースが予定されていた作品。すでにアニメやコミックなどが展開されていたため、ファンにとっては待ちに待ったリリースだったのではないでしょうか。
『ウマ娘』はメディアミックスを前提に発足したプロジェクト
『ウマ娘』プロジェクトが発足したのは2016年。「AnimeJapan 2016」の中での発表でした。
『グランブルーファンタジー』や『プリンセスコネクト』で知られるサイゲームスによるメディアミックスプロジェクトということで、発表時の注目度はかなりのもの。
その後、各種メディアでコンテンツリリースをスタート。さまざまなメディアで展開することにより、知名度を獲得していきました。
『ウマ娘』メディアミックス年表
- 2016年
・Webラジオ『ぱかラジッ!〜ウマ娘広報部〜』放送開始
・漫画『ウマ娘プリティダービー -ハルウララがんばる!-』連載開始(「サイコミ」) - 2017年
・キャラクターソングアルバムシリーズ「ウマ娘プリティダービー STARTING GATE01~06」発売
・ウマ娘 1st EVENT「Special Weekend!」開催
・漫画『STARTING GATE! -ウマ娘プリティダービー-』連載開始(サイコミ) - 2018年
・アニメ『ウマ娘プリティダービー』放送開始
・漫画『うまよん』連載開始(「サイコミ」)
・アニメ関連CD発売
・キャラクターソングアルバムシリーズ「ウマ娘プリティダービー STARTING GATE07~12」発売
・ゲーム事前登録開始(当初リリース予定は2018年秋) - 2020年
・アニメ『うまよん』放送開始
・漫画『ウマ娘 シンデレラグレイ』連載開始(「週刊ヤングジャンプ」) - 2021年
・アニメ『ウマ娘プリティダービー(2期)』放送開始
・ゲーム『ウマ娘プリティダービー』リリース
競馬ファンも魅了する『ウマ娘』の魅力とは
『ウマ娘プリティダービー』はアニメ・ゲーム好きだけでなく、競馬ファンからも評価されている作品です。実際の競馬にも引けを取らない臨場感やドラマが味わえると、ハマる人が続出しているのです。
SNS上で『ウマ娘プリティダービー』の感想を見てみると、全体的なクオリティの高さとレースのカメラワークを高く評価する声が多数。競馬ならではの疾走感やかけひきを上手く再現しているようです。
そして、もっとも競馬ファンの心を掴んでいるのが、名馬たちの「if」を楽しめること。現役中に勝てなかったレースを、ウマ娘を通して勝たせてあげることができると、育成に精を出しているファンが多いのです。
なぜ『ウマ娘プリティダービー』がこれほどファンの心を掴むのか。その魅力を見ていきましょう。
実況やカメラワークが熱い!白熱のレースシーン
『ウマ娘』のレースはカメラワークがとにかくこだわっています。
競馬中継の視点を基本として要所要所カットインが入るのですが、その角度が絶妙。ウマ娘たちのスピード感を伝える、考え抜かれた角度になっているのです。
さらにレースを盛り上げているのが、競馬に欠かせない実況です。ゴール前の熱気は本物のレースさながら。手に汗握るレースが楽しめます。
また、グラフィックのクオリティはスマホゲートップクラスと言っていいほど。スマホゲーをやり込んでいる人でも納得の出来ではないでしょうか。
名馬たちをモデルにしたウマ娘が60人以上登場
『ウマ娘』に登場するキャラクターは60人以上。すべて実際の名馬たちをモデルにデザインされており、見た目や性格の端々に名馬の面影を感じられます。
これは競馬が好きな人ほど楽しめるポイント。ウマ娘たちに名馬たちの面影を見つけるたびに、思わず「ニヤリ」としてしまうのではないでしょうか。
名馬たちの「if」を楽しめる
かつての名馬たちには、栄光のエピソードだけではなく、悔やまれるエピソードもかなりあります。
どうしても勝てなかったレースがあったり、アクシデントで故障してしまったり……。無念の中引退してしまった名馬たちは意外と多いのです。
その無念を晴らせるのが『ウマ娘』のいいところ。自分で育て上げたウマ娘で史実を塗り替えることができるのです。
ときには史実通りになってしまい、悔しい思いをすることも。
しかし『ウマ娘』なら何度でもチャレンジ可能!競馬ファンたちが熱くなる気持ちもわかりますね。
『ウマ娘プリティダービー』はなぜセールスランキング1位を取れたのか
『ウマ娘プリティダービー』が魅力的なゲームなのは分かりましたが、なぜセールスランキング1位を取るほどの勢いがあったのでしょう?
そのカギは「リリース時期」と「クオリティ」にあると考えられます。
おそらくですが、当初予定されていた2018年にリリースされていたら1位をとることは無かったと思いますし、ここまで話題にならなかったと思います。
リリースを延期し、2021年に発表したからこそセールスランキング1位が取れたのではないかと思います。その理由を説明していきます。
リリース時期|リリース前にメディア展開で知名度を獲得
1つ目の理由が、リリース前に多くのメディア展開をしたことにより、知名度を獲得していたことです。
『ウマ娘』は2016年のプロジェクト発表以降、多くのメディアで展開を続けてきました。アニメ・CD・漫画・ライブ・WEBラジオと、多角的に展開し、長期間多くの人たちの目に留まることで、『ウマ娘』の存在を浸透させていったのです。
展開の規模を徐々に大きくしていったのも面白いポイント。最初はCDやWEBラジオなどから小さくスタートし、アニメで認知度を上げた後に「週刊ヤングジャンプ」という知名度のある媒体へ進出する。種まきは小さく始めて、丁寧に大きく育てた印象があります。
そして場が熟した2021年に待望のリリース。2018年にリリースを延期した話題性もあり、一気に注目を浴びたと考えられます。
クオリティ|スマホゲームトップクラスのクオリティ
『鬼滅の刃』や『呪術廻戦』でもそうでしたが、爆発的な人気が出るコンテンツには、圧倒的なクオリティが付きものです。
いくらマーケティングで成功しても、ゲームがイマイチだったら人気は続きません。いわゆる「出オチ」になってしまう危険性もあるのです。
その点『ウマ娘』のクオリティは、スマホゲームトップクラス。ゲーム性・グラフィック・キャラクターなど、どの角度から見ても隙がありません。
つまり、『ウマ娘プリティダービー』は、触れてから良さが分かる続けてプレイしたくなるゲームなのです。
『ウマ娘プリティダービー』は競馬の入り口にもゲームの入口にもおすすめ
『ウマ娘プリティダービー』が、競馬寄りかゲーム寄りかと聞かれたら「どちらでもない」と思います。
競馬の史実を丁寧に盛り込み、本物さながらの臨場感が味わえる「競馬性」。
スマホゲームトップクラスのクオリティとやり込み要素を兼ね備える「ゲーム性」。
この両方が高いレベルで融合したのが『ウマ娘プリティダービー』。競馬から来てゲームに行ってもいいですし、ゲームから来て競馬に行ってもいい、競馬とゲームのかけ橋的な存在だと考えられます。
そのため、本作は競馬の入口にもゲームの入口にもおすすめの作品。『ウマ娘プリティダービー』をきっかけに、競馬場が賑わう日は意外と近いかもしれませんね。