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日本が1930年頃つくった拳銃を見てみよう- 九四式拳銃【海外の反応】

九四式拳銃…1930年代に、大日本帝国陸軍が開発した自動拳銃。
それ以前の拳銃に似たものがなく、よくも悪くも日本オリジナル色が強い異色の拳銃。
その奇妙な機構やデザイン等から失敗作と思われがちだが、命中精度はそれほど悪くなかった。

九四式拳銃 – ウィキペディア

(持ち主)
グリップは変な感じだが、少なくともこの時代にしてはまともな照準器を備えていて、驚くほど快適だ。
しかし致命的な欠陥があり、セーフティが作動していなければ、引き金を引かなくても弾が発射されてしまう。(ただ実際のところ、暴発条件を満たすのは難しいため、さほど問題にはならない)

この銃は1942年8月に名古屋工廠の監督の下、南部私設工廠で製造されたもの。
売り手の話では、第二次世界大戦後間もなくグアムに駐留していた父親が、このピストル(他の日本製のライフルや軍需品の中から)を廃墟となった洞窟で見つけたとのこと。

全体的には本当に面白い銃といえる。
弾薬が手に入りにくいが、見つけられない訳ではない。
マガジン2つぶん撃ってみたけど、故障はなかったよ。
トリガーはたしかにお粗末だけど、このピストルは実物以上にけなされている気がする。

ちなみにあとは「南部十四年式拳銃」が手に入れば、計画していた日本式拳銃のコレクションが揃うんだ。

南部十四年式拳銃
南部十四年式拳銃

聞いてよければ、いくら払ったのか教えて?
ずっと南部のファンだったので、経験豊富なコレクターがどのぐらいの金額を妥当と思っているのか知りたい。

↑問題ないよ。別に驚くような金額じゃなく、普通のガンブローカーから750ドル(約8万円)弱で手に入れたよ。
もっと状態が良くてホルスターもいい状態なら、価格は更に上だったと思う。
ガンブローカーには、たいてい複数の在庫があるらしいよ。そんなに人気のある銃ではないしね…

↑素晴らしい!嬉しい情報をありがとう。
数年前に新品同様のゴージャスな「有坂銃」を買って、それ以来拳銃は「南部」にしようと思ってたんだ。

↑いいね!ぜひ日本の銃にはまろうよ

ホルスターにしまう時気をつけて…
シアーバーが露出しているから暴発する危険がある。

↑それは単なる神話(ありえない噂)だよ

↑安全装置が入ってない状態で外部シアーバーを押すと、明らかに発火するよ

↑私はわざとそうやって撃ってみたことがあるよ。
しかし、銃は危険ではない。自分が何をしているのかわからない人が危険なだけだ。

日本人はきっと奇妙な手の形をしているんだな…

これはとても重いよね。
銃よりもハンマーとして便利かもしれない。

せめてグリップの角度がもう少し違っていたら、まともな拳銃に見えるかもしれない。

誰か、なぜ日本人がそのような「凶悪」な自動拳銃を作ったのか、理由を説明できる?
口径は当時のことを考えると一番悪い選択だった。デザインは人間工学に反していて、ほとんどゆがんでいるように見える。

当時、驚くべき軍事優位性を持っていた国がつくったものにしては、とても奇妙に思える。

↑難しいけど、「南部麒次郎」の残した遺産が、「質の悪いピストル」にジャンル分けされているのはとても残念に感じている。
この当時の日本では、ピストルが実用的な武器というより、ステータスシンボルとして見られていたんだ。
その他にもいろいろな要因が重なって、このようなピストルが出来上がったのだと思う。
(すべて私の個人的な推論だけどね)

↑現代の民間人が、当時のピストルを評価する際気にしないといけない点があって、実は軍人にとってピストルというものは、ほとんど価値がないものなんだ。
ピストルは、「戦闘に従事することが想定されていない兵士」のための武器なんだ。
戦車や戦闘機を使って戦うはずの人間が、もし命をピストルに賭けないといけない場合、すでにとんでもなく悪い状況に追い込まれているはずだ。
もしくは高位の将校が持つこともあるけど、彼らが戦闘に参加することは本来想定されていない。彼らの仕事は軍隊に命令を出すことだからね。

なので、例えば警察官等と違い、兵士の最後の手段として、もしくは階級のステータスとしてピストルは必要とされるんだ。
民間人は当時のピストルをみて「なんでこんな威力の低い弾を、軍用の武器に使うんだ」とか、「ピストルの質の悪さ」を嘲笑ったりするけど、他の軍事用武器に比べて、ピストルは一番優先度が低いものなんだよ。

もう一つ覚えておく必要がある点として、
日本では、たとえ他国にもっといい品質の武器があったとしても、国内生産の武器を好む傾向があった。(他の多くの国と同様に)
だから南部ピストルのような銃が作られて、「ホルスターへ何かを入れておく必要がある」将校へ配布されたんだ。
そして(これが重要なんだけど)戦時中にこれらの銃を製造した場合、とにかく生産を急かされるし、材料が不足するために品質も低下する。当然のことだよ。

↑ありがとう。全てすばらしいポイントだ。
軍用ピストルは、間違いなく「優れている必要」があるけど、本当に重要な武器のほうこそ、高品質なものが必要だ。
第二次世界大戦でのピストルの使用頻度は、非常に低かった。

私がもっているピストルコレクターの本に、とても興味深い話がある。
アメリカ人のコレクターが、たまたま所有者の名前が入った南部拳銃とホルスターを手に入れたんだ。
彼は日本のベテランコレクターに連絡して、その銃について調べてもらった。
所有者は「長年中国でピストルを携行していた衛生兵」で、訓練中ですら一度もピストルを発射したことがなかったらしい!

他の人がなんて言おうと気にしない。
自分はこの銃が美しいと思う。

↑そう言ってくれる人がいて嬉しいよ!

参照:https://www.reddit.com/r/ForgottenWeapons/comments/lreq9r/japanese_type_94_nambu/?sort=old

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匿名
匿名
3 年 前

だから、南部大型自動拳銃(1902)と十四年式拳銃(1925)は別物だってばw それと拳銃が兵器として需要があったのはWW1まで。WW2の頃にはすっかりアクセサリー扱いで兵器ではないよ

匿名
匿名
3 年 前

九四式や日野式とかは正直よくわからんけど
十四年式や二六年式や浜田式はなかなか好き

 匿名
匿名
3 年 前

えげつなくカッコ悪いな

 匿名
匿名
3 年 前

小野田寛郎さんの仲間が持ってたんだな

匿名
匿名
3 年 前

軍用拳銃でストライカーってのがすでに時代遅れ。弾もボトルネックだしなぁ。将校の自決用としてならそんでもいっか。

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