貴族や武士といった特権階級以外の庶民は苗字・姓がなかったという日本人。政府が全ての国民に苗字の採用を義務化したのは1868年でした。そのため、日本人の姓の中には場所や職業に基づいていたり、実に多様化されたユニークな物もあります。(その数10万以上)
一方、世界のファミリーネームはどういう経緯で付けられたのでしょうか? 今回は世界の苗字・姓について海外のなるほど!のつぶやきをまとめてみました。
スウェーデンでは「…の息子」の名前ばっかりだったから、軍隊が兵士の姓をたくさん決めちゃった。
だからBrave、Stone、Oak(勇敢、石、オーク)などの単純で(ちょっと強そうな)姓が多くなっちゃった経緯がある。
ノルウェーの田舎は長い間、苗字が住所でした。私の曽祖父はSkjaastadという農場で生まれたので、Skjaastadと名乗っていました。
彼が仕事のために別の農場に引っ越したとき、彼は別の農場の場所を姓に変えて名乗りましたが、その後彼がアメリカに渡った時はそのままにしていたそうです。
イギリスも同じで、スコットランドとウェールズは父親の名前を継いで(子供の)名前として使ってる。
例えばLlywelyn the GreatやLlywelyn ap Iorwerthは、Iorwerthの息子Llywelynの意味があったりとか。
だけど苗字を作った時は、住民たちが例えばLewis ap William(Williamの息子のLewis)-> はLewisWilliam(s)と分かりやすく簡単にして苗字にしたって話。
チェコでは、同じ家族でも男性と女性は異なる姓を持っています。
あなたが男性で姓がSklenar(スケナール)の場合、あなたの妹・妻・もしくは母親はSkelarova(スケラロバ)になります。Ovaはその人が女性であり、Sklenar家に属していることを示すんです。
タイも同じっぽくて、苗字の法律は最近できた感じで、めっちゃいろんな(発音しにくい)苗字になっちゃった。
ところでベトナムの半分はグエンばっか。でもインドネシアのジャワ人は、苗字はまだ一般的じゃなくて貴族だけなんだって。
↑タイの件は、2つの家族が同じ名前を持つことができなかったからじゃない?
一般的に言うとタイの名前って変だよね。あだ名もそうだし、いっつも変わってて意味分かんなくなっちゃう。
↑ベトナムは4割がグエン、他の6割は別の12の姓を共有してる。そんだけのこと。以上。
↑ベトナム人の姓が一般的にNguyễn(グエン)になるまで、実に多くのことが起こってる。
ベトナムの王様が自分の姓を持つ人全員に自分の姓をグエンに改姓するように強制したり、短命の王朝の残党が殺害されるのを避けて姓をグエンに変えてごまかしたりとか。
ちなみに中国や韓国にもNguyễnの姓があるよ。発音は違うけど。
タイでは他国と同じく、1912-13年から名字を義務化してる。
アメリカ人だけど、もし結婚したら自分たちの苗字を考案したいって思ってる。
私たちインドネシア人は、確かに策謀によって名前を失くしました。命名の規則が見られない伝統的で不必要に長い名前、50-100年前の普通のジャワの名前は、今では歴史のひとかけらみたいになってしまっていて、今の世の中では嘲笑の的になっているのが事実で、とても悲しいです。
山中とは山の中を意味します。田中とは田んぼを意味します。このような名前がたくさんあります。
↑クールだね!山本を調べたよ(文化を知らなくて、それが知っている唯一の日本の姓なんだけど)「山のふもと」って意味らしいね。
日本で、オハナと発音される「大鼻」という姓の人に会った。大きな鼻っていう意味があった。
ナポレオンがヨーロッパを行進した時にオランダでも似たようなことがあったみたい。
当時のオランダ人は全員、1811年に家族や苗字を登録しないとダメだったんだけど、真剣に受け止めてなかったから、poepjes(小さなオナラ)という苗字にしちゃったり、もっと面白くふざけた苗字を付けた人もいたんだって。
↑それ!私オランダに留学したんだけど、研究所の名前が創設者のアントン・パンネクにちなんだものだった。
パンネクってパンケーキって意味だから、私は「パンケーキ研究所」で勉強してたことになってたし、会議室は「パンケーキの部屋」とか言われてたよ。
その研究所には「楽園から来た」という意味のvan Paradijsっていう教授もいたりして、なんかすごいって思ってた。
偉大な改革者マリア・テレジアの治世時代のオーストリアでも同じ。
苗字が今でも “Österreicher”(オーストリア)だったとしたら、あなたの祖先は、ほぼほぼ何の変哲もない、貧しく土地も持たないただの使用人だったってこと。
同じことがメキシコでも起こったとメキシコ人の友人が言ってました。
先住民族の血筋の人は姓を持っていませんでしたが、法律が作られたので姓を取得しなければなりませんでした。彼の祖父は名前を購入するために政府の施設に行ったそうで。
名前には沢山の値段が付いていて(金持ちが政府にこういうことを行うよう圧力をかけたらしいですが)
彼は安い「ガルシア」ではなく奮発して「リベラ」を購入したそうです。
日本は同じ発音でも異なる「漢字」で様々な苗字を書くことができちゃいます。たとえば、佐藤は佐島、佐東、佐藤、矢島、坂東、佐等、佐当とか…
更に子供の名前は親が特定の意味を考えて漢字を選択するので、幅広い自由性が生まれます。
あなたが佐藤リカだと言っても、その名前の漢字の書き方は実に沢山あるという事になります。
すごく面白いね!知らなかった。
今となっては当たり前だけど、200年前に姓を持っていなかった人がどれだけいたのか。驚いちゃった。
つぶやきリサーチの結果、世界の苗字・姓には実に様々な種類があり、同時にロマン溢れる歴史的ルーツがあることも判明しました。
このスレッドはとても人気で、各国の人々が興味深いコメントを沢山残しています。色々な国の苗字・姓の起源が垣間見れるのでおすすめですよ!
参照:https://www.reddit.com/r/todayilearned/comments/k7sffv/til_that_the_japanese_other_than_nobles_or/