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バイデン大統領誕生へ!大統領選票の上では当確に …本当の試練はここから?

先ほど報道があり、アメリカ大統領選挙、バイデン氏の当選が確定しました。
現地時間11月3日から始まったアメリカ大統領選挙は、ひとまず票の上での決着がついた形となります。

……ただし、これだけ接戦となり長引いた開票ですが、バイデン大統領が着任するまでには、まだ試練が残っているかもしれません。

選挙人投票の罠

これだけ大変だった大統領選挙ですが、「当確です、はい今から大統領です」という訳ではありません。
今までの投票は、「それぞれの州で割り当てられた選挙人が、どちらに投票するかを決定する」投票でしかないのです。

もちろん、選挙人は投票の結果で出た候補者に票を投じ、大統領が決まるわけですが、
選挙人も人間なので、時に造反することがあります。

そもそもトランプ氏が大統領になった2016年にも、選挙人が7人も造反しました。
トランプ氏に投票するはずの選挙人のうち2人がトランプ氏への投票を拒否し、クリントン氏に投票するはずの選挙人のうち、5人も造反しました。

……ただし、もともと接戦だったので、選挙人が造反することも織り込み済みです。
すでにアメリカ最高裁では、選挙人の造反を認めない、もし造反した場合選挙人を交代する、という州の判断が認められています。
参照:https://www.asahi.com/articles/ASN79336DN77UHBI001.html

トランプ氏の訴訟・実力行使

今回、不正選挙疑惑に纏わる情報が出回っています。
もちろんほとんどは根拠の薄弱なデマや、海外の昔の選挙の映像等だったりするのですが、そのすべてを検証する訳にもいかないので、全部デマと断定できる人もいない…という困った状況です。

と、ここまでであれば今までの大統領選とも同じなのですが、
問題はトランプ氏がその情報に迎合し、ツイートだけでなく、訴訟まで起こそうとしているところです……
アメリカ大統領が起こす訴訟の場合、さすがに無視して進めるという訳にもいかないでしょう。

さらに、選挙人投票が行われるその時点まで、アメリカ大統領の実権はトランプ氏にあります。
大統領に許された権限の中で、どういった行動を起こすのか、恐怖している人もいますし、期待している人もいます。
(といっても、トランプ氏の言動は実際のところ現実的な面もありますので、すんなりと敗北宣言を行う可能性もあります)

そして、大統領選に当選した候補者は、勝って終わりではありません。
コロナ禍、BLM、中国との外交問題、経済対策、そのほかあらゆる問題が山積みです。

バイデン氏にとって本当の試練はこれからかもしれません。多くのアメリカ国民が期待し、同時に厳しい目を注いでいます。

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