2016年11月8日、福岡の道路で大規模な地盤崩落事故が発生しました。陥没のはおよそ30m四方、深さ15mもの規模で、道路の損傷のほかに停電、ガス及び水の供給の停止といったライフラインも止まりました。
しかし、復旧作業が非常に迅速に行われ、まずは事故後の2日間で地盤の7割程度(約6200立方メートル)が埋め戻され、その後の3日間でライフラインが回復しました。残り3割程度の地盤の埋め戻しもその後の2日間で行われたため、事故から1週間で全て事故発生以前の状態まで復旧したことになります。
このような大規模な地盤崩落事故にも関わらず、迅速に復旧がなされたことから、海外からの多くの反響がありました。
日本の生産性は恐ろしいね…
もし自分の国であればこのようなスピードでの復旧はあり得ないという意見が多いようです。また、復旧が迅速に行われたにも関わらず再度道路が陥没したりという事故もないことにも驚きの声が上がっています。中には怪獣対ウルトラマンの巻き添え被害によって、再建の効率性が上がったといった大喜利のような意見も。
オーストラリアだったら、シャベルを持ち上げるのに48時間かかるよ。1人の労働者を監督するために12人は必要だろうね。
インドなら6年かかるよ。そして、雑な修理だから1週間もすればまた穴が開いてしまうね。
メリーランド州では、695号線が10年近く建設され続けていますよ。
アメリカだったらインフラは3ヶ月は何も行われず、6ヶ月かけて入札が決まる。ただ、決まった入札者は資金繰りに困り、作業が一時停止。このプロセスがもう何回転か行われるから終わるまで2年間はかかるかな。
日本の生産性は恐ろしいね…
何十年にもわたる怪獣対ウルトラマンの巻き添え被害によって、再建の効率性が上がったんだよ。
大規模な事故だったから復旧が早かったのでは?
中には、日本の生産性が高いように見えるのは、長時間労働に支えているのであり実際には生産性は高くないのではという意見も。また、国土の大きさがリソースへの素早いアクセスを可能にしたという意見もありました。
日本が生産的で迅速かつ効率的であることは、ただの神話なのでは?日本人は長時間働くことに価値観を見出しているため、一生懸命働いているフリをしなければならないという労働倫理を持っているという報告書を見たことがありますよ。
穴を埋めるという作業だけだったから迅速に行えたのでは?日本では何かを作ったりするのに意思決定だけで何年も会議が行われるイメージがありますが…
実際、日本はアメリカの州程度の大きさです。そのため、全てのリソースが一元化されており、すばやくアクセスできるのが要因では?国土が大きいよりも小さい方が管理が効率的に行えるのは想像に難くないでしょう。
生産性は仕事によって異なるよ。日本も他の場所と同じように、常に予算とスケジュールがあるからね。
復旧が早いのも素晴らしいですが、この事故による犠牲者が出なかったこともまた何よりでした。日本の生産性についてはさまざまな意見がありますが、この崩落事故においては復旧が早かったのは事実です。災害時対応の観点からはこの事故から学ぶことは多いのかもしれません。